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No-b-log の・ぶ・ろぐ過去記事

2009年9月6日 00時00分

もうひとつの「友愛の歌」

民主党、鳩山由紀夫代表の動向が連日報道されています。選挙速報番組や、そのあとの新聞報道などで「鳩山」「友愛」という言葉が出てくるたびに思い出していたのが、信時潔作曲「友愛の歌」です。

もっとも、これは現在歌われているらしい「友愛の歌」とは別物です。現在の「友愛の歌」の作曲者や歌詞など、詳細がわからないのですが(検索するとYOU TUBE 投稿作品などに繋がりますが何やらとてつもないものが出てきそうで恐ろしくて開けません)、たとえば「友愛創立50周年記念記念集会」というページには「友愛の歌」の歌詞らしいものが載っていて「♪雲開き~ 朝日は昇る~♪」とありました。

信時潔作曲の「友愛の歌」は、中河幹子作詞。冒頭の歌詞は「ふじしろく てんにそびえて」。作曲年は1963年頃とわかっています。自筆譜は二種、それぞれピアノ伴奏付の二部合唱と四部合唱譜があり、タイトルは「(友愛)」「(友愛の歌)」と書かれているものと、記載がないものがあります。楽譜の届け先らしき住所と名前が「文京区・・・(中略)・・・鳩山薫」とありました。1枚2つ折の「印刷譜」は、二部合唱(伴奏なし)で、タイトルは「友愛の歌」。出版事項(出版社、出版年)や会の名前などの記載は一切ありません。

これ以外の情報が無く、どのような事情で作曲されたのか、団体歌なのか、一般的な歌曲、合唱曲と考えれて良いのかも定かではなかったので、調査を試みたのは7年前のことです。インターネットで、「鳩山薫」さんを調べてみると、どうもあの鳩山家と関係がありそうです。

いきなり鳩山家に聞いてみるわけにもいかないと思っていたところ、共立女子学園の関係の方らしいとわかってきたので、共立女子大学図書館に連絡して調べていただきました。

作詞者の中河幹子さんは、中河与一夫人で、同学園で長らく教鞭をとっていらした方だそうです。
(財)日本友愛青年協会発行『友愛の旗のもとに-友愛青年連盟40年史』に昭和29年に「友愛の歌」を募集によって決定した記録があるそうですが、これは信時作品ではありません。(たぶんこれが、現在も歌われている「友愛の歌」なのでしょう)

学校法人の事務局や、(財)日本友愛青年協会の事務所では、それ以上詳しいことがわからなかったようですが、ここからは共立女子学園の石橋義夫学園長に直接尋ねてくださってわかったことです。

鳩山薫先生は永く共立女子学園の学園長・理事長をされ、また友愛運動にも尽力されました。初代会長の鳩山一郎先生が亡くなられたあと、第2代会長になられ、また友愛婦人会の会長もされていました。

信時潔作曲「友愛の歌」は、昭和30年代に友愛婦人会の歌として、鳩山薫先生が親しくされていた中河幹子先生に作詞を依頼。そして作曲は現石橋義夫学園長・理事長が、当時国分寺の信時潔宅に、依頼に行ったそうです。

この「友愛の歌」は婦人会内で歌われていたので、外部には出ていないのではないかとのことでした。これ以上の情報や、楽譜そのものは現在共立女子学園では確認できないようです。

b11b4d73.jpegもう一つの「友愛の歌」と区別するために、信時潔作曲 団体歌のリストでは
「友愛の歌(友愛婦人会の歌)」としてあります。



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