信時潔研究ガイド

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東京藝術大学附属図書館の、信時文庫の貴重資料の検索は、以下のサイトをご利用ください。

「東京藝術大学附属図書館 信時文庫貴重楽譜データベース(試行版)」
http://jmapps.ne.jp/geidailibnobutoki/
また、同図書館OPACにも、蔵書等のデータが登録されています。

の・ぶ・ろぐ 2 (日々の動きやニュースなど)

飛鳥寛栗先生のこと

2017年1月11日 08時41分
今日の出来事

仏教音楽の研究者で、優れた業績を残された飛鳥寛栗先生が昨年2016年9月30日に亡くなられたことを次代のご住職様からお知らせ頂きました。行年102歳。

信時潔が関わった仏教音楽について、お目にかかった折に、あるいは手紙や電話で、色々とご教示頂きました。

先生が執筆された『仏教音楽辞典』 (共編著。法蔵館  1995)の信時潔に関する項目には、「みほとけは」や「法然上人頌」など仏教関係団体に頼まれて作った曲のほか、独唱曲集にしか載っていない清水重道作詩「寺」なども収録されていて、日本の様々な音楽家の成果を、仏教音楽の視点から丁寧に拾い上げたご研究に改めて敬服しました『日本仏教洋楽資料年表』 (法藏館 2008)を見ていると、長年のご研究成果をなんとかその限られた紙面に盛り込もうと苦労されているご様子が伝わってきます。

昨年は、信時潔が使っていたチェロが高岡市のお医者様に渡っていたらしいという情報を元に、高岡市のお寺のご住職であられた飛鳥先生に電話でご相談したところ、チェロまではわからないがその病院名は覚えがある、という証言をいただき、調査が一層具体化しました。

信時家に自筆譜だけが残っていて、詳しい成立事情がわからなかった仏教音楽関係か?と思われる作品について、先生の集められた豊富な資料から、参考になる情報をいただいたこともありました。
ウィキペディアの「飛鳥寛栗」の項によれば、飛鳥先生の仏教音楽コレクション・A」は相愛大学図書館に寄贈されたとのこと。
ご住職様としてのお仕事の傍らで、ご研究を続けられ、立派な成果をいくつも残された飛鳥先生に心から敬意を表します。  合掌