鈴木伝助著「戦える清教徒:吉岡弘毅伝」
2017年8月8日 19時35分昨日、以前から気になりつつも目を通す機会がなかった鈴木伝助著「戦える清教徒:吉岡弘毅伝:勤皇の武士から牧師へ」を閲覧に行ってきました。(信時潔は吉岡弘毅の三男です。)
1972年に「キリスト新聞」に連載されたものですが、所蔵している図書館が限られることと、吉岡弘毅の次男・吉岡愛(めぐむ)による『父を語る 吉岡弘毅伝』http://id.ndl.go.jp/bib/000002352509 で、かなり詳しくその生涯が描かれているので、たぶんその焼き直しの連載かと思っていたところもあります。
実際に読んでみたところ、もちろん「父を語る」をベースにしているところもありますが、そこには無いエピソードもあり、また歴史上の出来事の中での位置づけをわかりやすく書いてあって、とても参考になりました。
著者鈴木伝助にとって、弘毅は父方の姻戚にあたるそうで、親戚として知りえること、またその縁もあって大阪北教会時代の弘毅のそばでその指導を受け、その路に進んだものとして見聞きしたことも多いようです。
製本された「新聞」なので最初に閲覧したセルフコピーの図書館では複製ができませんでした。国立国会図書館はマイクロフィルムではなく原本での閲覧でした。やはり製本してあるので、複製に際しては「のど」の部分がうまく写らないところが数か所あり、覗き込んで書き写しました。
連載の詳細を以下に書いておきます。
キリスト新聞
http://id.ndl.go.jp/bib/000000056406
(全14回連載)
以上
なお、上述の『父を語る』のp.73-88には、鈴木伝助著「霊の父を語る」が掲載されています。
また、吉岡繁著『実践的伝道論研究』http://id.ndl.go.jp/bib/000002574463
によれば、吉岡弘毅については、関係した諸教会の歴史(新栄、本郷、大阪北、高知、京都室町)でふれられているほか、
牧原憲夫著『明治七年の大論争 : 建白書から見た近代国家と民衆』http://id.ndl.go.jp/bib/000007500639
の第六章で、一般史の背景の中での吉岡弘毅を取り上げられているとのことです。(本日現在未見)