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No-b-log の・ぶ・ろぐ過去記事

2008年12月6日 00時00分

新憲法施行記念国民歌「われらの日本」 その2

土岐善麿作詩、信時潔作曲「われらの日本」の、初演当時使われた楽譜が、見つかりません。
どなたかお持ちの方は、いらっしゃいませんか?

1947年5月3日、宮城前の広場の憲法施行記念式典で、この曲を歌ったのは東京音楽学校、武蔵野音楽学校、国立音楽学校の生徒350名だったようですが、その楽譜が保存されていないのです。

当時のことですから、全国すべてではないにしても、小・中学校で歌ったり楽譜が配られたり、ということもあったはずです。けれども、音楽学校や役所の書類としては最初の印刷譜が残っていないようなのです。(二次資料は確認済)

「われらの日本」のSPレコードの反対側の面には、中山晋平の「憲法音頭」が録音されています。
これについては、入念な調査の結果が一冊の本となっています。
 和田登著 『踊りおどろか「憲法音頭」―その消えた謎の戦後』 (本の泉社 2006)

記念式典の後、5月8日から、憲法普及会制定「われらの日本」が、『ラジオ歌謡』として放送されています。演奏者は酒井弘、東京放送合唱団。
なお、ラジオ歌謡については、最近「ラジオ歌謡研究会」が熱心に調査・研究、普及活動をされているようで、同会の研究誌『ラジオ歌謡研究』は2007年創刊。同会会長・工藤雄一編の楽譜『思い出のラジオ歌謡選曲集』 (全音楽譜出版社)も発行されています。