大阪府立八尾高等女学校校歌「花すみれ」
『SP音源復刻盤 信時潔作品集成』のDISC 1-01 DISC6-03 に収められている『花すみれ』については、本当にエピソードがたくさんあり、CD添付の解説書にも一通り書いたほか、こちらでもhttp://noblogblog.blog.shinobi.jp/Entry/9/ に書いてます。
話が複雑になるので、CDの解説書には載せませんでしたが
ほかに、偶然にもインターネットオークションサイトで見つけた信時潔作曲「花すみれ」の楽譜がありました。
それが、 大阪府立八尾高等女学校校歌 (非売品 東京 桑文社納)です。
表紙の「題字」は ここ http://noblogblog.blog.shinobi.jp/Entry/9/ に載せた楽譜の「花すミれ」(セノオ音楽出版社 大正13年)と同じです。
紙が劣化・変色しているので、当時のままとは言いがたいですが地色は「すみれいろ」。すみれの写真が載っているところが洒落ています。
裏表紙に
「花すみれ」の御歌 御歌所寄人 坂正臣謹述
が載せられているのも、セノオ版と同じです。
ページを開くと、額装したような歌詞の写真版の冒頭に「皇太后宮御歌」とあり、
楽譜には、「東京音楽学校教授 信時潔謹曲」とありました。
印刷刊行年は書かれていないのですが
http://www.yamasumire.jp/school-history.html
には、「1927年(昭和 2年) 大阪府立八尾高等女学校と改称」とあるので、昭和の時代に入ってからの印刷です。
女学校の校歌として、皇后陛下、皇太后陛下御歌「花すみれ」が使われた例は、ほかにもあるようですが、詳細は確認していません。
ご存知の方、情報をお寄せいただけるとありがたいです。