昭和18年、「海行かば」とせず
私のホームページの「雑記帳」のno.2でも、「海ゆかば」か?「海行かば」か? (2005.8.15) という記事を書いたことがあります。
その後見つけた資料が、国会図書館デジタルコレクションで直接閲覧できるようになったのでご紹介します。
『邦人楽曲放送一覧. 第3冊(昭和5-17年)』日本放送協会業務局資料室 昭和18
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1125209/90
コマ番号90の左側 (冊子のページ付は170)の中央に、次のように書かれています。
信時潔:
海ゆかば (萬葉集大伴氏言立) (「海行かば」とせず)
この資料はもともと放送局の業務用の資料です。音楽図書館というものが、あまり意識されていなかった時代、音楽作品名のコントロールをいち早く意識した場で、音楽ライブラリアンの先輩が、このように書いていたことに感動を覚えます。